食育コラム 〜しっかり温めて冬を元気に乗り切ろう〜
寒さで身体が冷えがちな冬。さまざまな不調は、冷えて体温が下がっていることが原因かもしれません。毎日体温を測られてる方が多いかと思いますが、ご自身の体温は平熱何度ありますか?最近は平熱が低い(36℃未満)方が増えてるようです。身体の芯から温めて、寒い冬を快適に過ごしましょう。
身体を温めると何がいいの?
- 免疫力が高くなる!
風邪をひきにくく、インフルエンザにもかかりにく - すみずみまで温かな血液がめぐる!
手足ポカポカ - 皮膚の生まれ変わりが活発に! お肌ツヤツヤ
- 血行がよくなる! 肩こりや腰痛が和らぐ
- 代謝がよくなる!
基礎代謝が増えるから太りにくい
低体温と冷え性の違いは?
低体温とは医学的には、遭難などで心部体温(内臓の温度)が35℃未満になり治療が必要な状態を指しますが、最近は平熱が36℃未満である状態を低体温と呼ぶことがあります。身体の中心の温度は低いが冷えや寒さを感じることが少なく、自分では気づきにくいと言えるでしょう。
冷え性とは心部体温は37℃前後と正常だが、人が寒さを感じない環境でも手足などが冷えて辛いと感じる状態のことです。冷えてる部分が身体の末端と奥深い部分という違いはありますが、運動不足や筋肉の不足、ストレスなど、原因には共通することも多いです。特に低体温は自覚しにくいので、定期的な体温測定がすすめられます。肪酸(常温で固まる油)のとり過ぎには注意しましょう。
女性に増えてる「ほてり冷え」とは?
冷え性のタイプには「末端冷え・下半身冷え・ほてり冷え・全身冷え」の4つがあるとされており、最近女性に増えてるのが「ほてり冷え(顔はほてり、末端は冷える)」体温を調節する自律神経が室内外の行き来などによる温度差に対応するため酷使されるのが大きな原因で、他にストレスによる自律神経の乱れも関係しているといわれています。ほてり冷えの改善には、入浴や運動で血行を良くするほか、リラックスする時間を持つことが大切です。
おすすめレシピ
身体の芯からポカポカ
大根の揚げ出し
- 〈材料〉鯖缶(水煮)1/2缶、大葉5枚、味噌50g、本みりん大さじ4、くるみ20g
- 〈作り方〉
- 大根は食べやすい大きさに乱切りし、だし汁で下味をつける。※だし汁は捨てない事
- 1の大根を水気を切り、片栗粉をまぶす
- フライパンに多めの油をしき、②を焼く。
- 1のだし汁に少し味をつけ直す。
- お椀に3を入れ、4をかけ、お好みでかつお節や生姜・ねぎなどをトッピング
食べて内側から温めよう!身体を温める食材
立ち上る湯気もごちそうのひとつです。この季節煮込み料理や蒸し料理の機会を増やされると良いでしょう。そして、食材選びのポイントとして“白い食材・辛味”を摂り入れると、乾燥から身体を守り、きたるべき冬に備えて免疫力を高められます。
オススメ食材;豆腐、牡蠣、大根、白菜、生姜、にんにく、ねぎ、銀杏、れんこん、里芋、梨、ゆずなど
布施 元子 先生 プロフィール
調理師・食育指導士・食育トレーナー・健康管理士・睡眠推進員
京都市北区在中。10歳男児の母。東日本大震災を体験し『食育』の伝承【食べることは、生きること】を通して丈夫な身体作りの活動中。