Beautiful World
ぐっと寒さを、空気の冷たさを感じる頃になってきましたね。慌てて衣替えをしたという方も多いのではないでしょうか。
この「寒さを感じる」感度も人によって大きく違いますね。夏のクーラーもそうです。ある温度設定で同じ部屋にいても、寒いという人もいれば、まだまだ暑いと感じる人もいます。こんなふうに、感覚は人によって違います。言ってみれば、違って当たり前なのかもしれません。だって(自分と)違う人間ですから(笑)
この違う前提(違って当たり前、前提)がそもそもあるだけで、コミュニケーションは随分楽になります。
人はつい「自分のものさし」で相手を推し量ったり、ジャッジしてしまいがちです。なんで、わかってくれない、通じない、(相手が)間違っているなど、私のこう思う、を押しつけてしまったりします。また、自分のものさしで判断と言えば、こういう場合もありますね。(自分は)こう思われているんじゃないか。こう見られているに違いない、と、勝手に思う。自分の世界観の中での捉え方で思い込んでしまうことです。それで、落ち込んだり、ゆううつになったりしてしまう。まさに、「一人劇場」そんな状態です。いずれも、自分の価値観というものさしで、相手のことを決めつけているようなこと、なんですね。 考え方も感じ方も、ひとり一人、様々なはず。そして、相手の気持ちは、本当のところは聞いてみないと、わからないものです。だから、個性や感性の違いを容認できると、目の前の世界はきっと違って見えてきますね。
一つの例ですが、私は大人の方を対象に「絵本セラピー」というものを行っているのですが、その違いが如実にあらわれて、とても面白いです。一冊の絵本でも、子供は自分が絵本の主人公になって感じる、自分を重ねて想像したり味わったりしています。しかし大人は、人生経験も多く重ねています。なので、自分がおかれてる状況だったり、心のコンディションなどによって、捉える視点が実に様々なんです。シェアすると、自分と他の人が全く違うところで響いていることに、気がつきます。異なる見方に出会って新鮮な感動を覚えるのです。
まさに違う感性。皆んな違って、みんないい、です。このように、自分とは違う意見や見方に出会った時、まず受けとめてみることが、大事かなって思うのです。そうなんですね(そう感じるんですね)と言って、ワンクッション。気持ちの余裕を持つ。そのいったん受けとめる、があるだけで、コミュニケーションは全く違うものになります。言いたいことも、相手の言葉を一度受けとめてから伝えると、会話も温和な空気になっていきますね。人って、受けとめてもらえてる、という感覚、本当に大事なんですよね。
近しい人、家族だったら、余計にその気持ちが働きます。だから心がける。ついつい自分の言いたいことを、伝えたいことを一生懸命にしてしまう。相手の言葉を受けとめずに、自分のこう思うで、返してしまったりする。だからこそ、組織での会議然り、普段の人間関係でも「受けとめる」勇気、大切にしたいですね。
よく聞きませんか?夫婦でも、相手を「宇宙人と思え」って。身近な夫婦でさえ、それぐらい感性も感覚も思考も違うってことなんですね!それを悩んだり、苦にしたりするのではなくて、面白がる。「へーそう感じるのね、そう思うのね」と違いを味わってみる。そして、この違いを苛立ちにするのも、面白がるのも、全てあなた次第、あなたの選択なんです。目の前にあらわれる世界は、あなた自身が作っているのです。
ー皆んな違って、みんないい。今日はちょっとコミュニケーションのお話でした。
実りの秋。美味しいものを囲んで、楽しい会話が弾みます。そして毎年、同じ秋でも、違いがあります。
油断してたら、急に寒さがきましたが、これから今年の秋の紅葉も楽しみたいですね。美味しく食べて、自然に感謝しながら、楽しく、今年も充実の秋を過ごしましょう。