第7回 キャリアを考える
田中晶子
シニア産業カウンセラー/ 2級キャリアコンサルタント技能士キャリアの話7回
“仕事を探す”
月1回、公的機関で実施している私のキャリア相談室に来られる方は多くは「今の仕事が合わない」「職場が合わない」「職場を辞めたい」「自分で起業したい」「パワハラを受けている」「精神的につらい」「生活に困っている」「仕事を探したい」という相談がほとんどです。変わったところでは「定年になったのでこれからの夢を探してほしい」という方が過去にお一人いらっしゃいました。今も時折、連絡があります、夢?というより、とても現実的な仕事を地域のために頑張っています。某市役所の臨時職員で生涯教育を担当しています。相談に来られた方が新たな職場で頑張っていることを報告に来てくれることが私のこの仕事のやりがいです。 これから仕事を探したいという方に最初にお伺いするのは、「自分はどこで、どんな生活をしたいのか」「何を仕事にしたいのか」「どんな人たちと仕事をしたいのか」「一日、どのくらいの時間働きたいのか」「いつまで働くのか」「収入はいくら必要なのか」「どの地域で仕事をするのか」「どんな服装で働くのか、私服、制服?」(若い女性には服装も仕事選びの要件のようです)「希望する企業は?」「自分にできる仕事は?」等々。仕事の棚卸をして大体の方向性が見えてきたらハローワークに行き求人情報を見てきてもらいます。
ハローワークに行くとそこでもキャリアコンサルタントがいて相談にのってくれます。
情報集め、相談、自分で探すより専門家の支援を受けて探す方が情報が多く集まります。
インターネットサービスもあるので自宅でも利用がしやすくなりました。
応募する企業が決まったら会社の外からでもよいので見に行くように言っています。
やりたい仕事がわからないという方には今までの職業経験のなかから楽しいと思ったこと、自分に合ってると思った経験を語っていただきます。もしくは学校生活、家でこれをしている時が楽しい、興味があるというを一緒に考えていき、自分に合った仕事、働き方を模索します。 ハローワークは仕事の情報提供、紹介、相談、職業訓練の案内、就労のためのセミナー、などをしています。小さなお子さんがいる方への職業紹介はマザーズジョブ、高齢者の方、障害を持つ方などそれぞれ窓口があるので利用しやすいと思います。
他にも民間の職業紹介、お店に求人の張り紙があったりと、仕事を探そうと思って街を歩くといろいろな仕事情報が目に入ります。これから春になって何か自分にできそうなことを仕事にしてみようかなと思う方、まずは街を歩くことから始めませんか。
先日、京都の友人から久々に仕事しようと思うと連絡がありました。ハローワークで見つけてきた仕事が寺院で建物の説明、外国人観光客へのガイドでした。滋賀の知人は観光船の船頭さんでした。二人とも今までの働き方から180度変わってなんだかとても楽しそうでした。二人とも60歳過ぎているのでいつまで働けるかわかりませんが、健康で働いてくれれば嬉しいです。