2018年12月名古屋で開かれた避難者交流会にお邪魔しました。愛知県民主医療機関連合会と愛知県被災者交流センター共催の交流会でした。この日は、甲状腺エコー検診と交流相談会が同時に行われていました。
震災後、愛知県は、愛知県被災者支援センターを発足して、被災者支援を行なっています。企業、専門機関、市民活動団体、生活協同組合、ボランティア、社会福祉協議会、地域コミュニティを結んで、避難者の方々をバックアップしています。月刊誌の「あおぞら」の発行はじめ、相談窓口の開設、被災者同士の交流
、支援イベントの開催、生活支援物資の提供など、これまで幅広く避難者サポートを行ってきました。県が避難者支援を設置して、NPOに運営させているのは、関西ではどこもなく、官民と市民が連携しながら避難者支援している素晴らしい形だと思いました。
この日の交流会のメインは、甲状腺のエコー検診。京都では、以前、京都民医連に甲状腺エコー検査を依頼して2012年に実現していただきました。その後、民医連さんのご好意でこれまで継続して行われておりますが、そのやり方に習い、愛知県民主医療機関連合会でも2015年から行なっているそうです。
その日、甲状腺エコー検査の他には、甲状腺についてにセミナーあり、交流の場があり、暮らし・健康よろず相談コーナも設置されていました。一番の驚きは、いも煮と混ぜご飯のランチでした。
全ての食材に産地と原材料が書かれて張り出されていました。天然調味料を使い、無添加で、野菜も地元のものや避難者が集って野菜作りをしている「濱田農園」のものを使い、ボランティアの方々が作られた心のこもった食事でした。責任者の方お聞きすると「少しでも元気になってほしい。ここまでこだわらなくてもいいとは思うけど、安全なものを食べてもらって少しでも安心してほしいから」と。この徹底ぶりに感動しました
お楽しみ企画として、クリスマスの折り紙作りとアロマハンドトリートメントがありました。
クリスマスの折り紙は大学生がボランティアで子どもたちに教えていました。
「ボランティアできて嬉しい」参加した感想を述べていました。アロマハンドトリートメントは、富岡町からの避難者の方がしてくださいました。富岡町から強制避難させられ避難所で暮らしていた日々。ストレスが募る中、ハンドマッサージされて癒されたことがきっかけで、愛知県に避難してからアロマの頃やマッサージのことを学校で学びました。今は開業して、アロマのことを教えているAさん。毎年避難者交流会にはトリートメントを施し、避難者のことを癒しています。存在自体で癒される素敵な方でした。
数時間でしたが、愛知県の避難者支援について視察できて、とても有意義でした。官民連携によるサポートとボランティアの方々の思いが熱い愛知
県。3月に愛知の避難者や避難者支援団体との合同交流会を開催しますので、皆様お楽しみに!
避難者の皆様へ
新しい年を迎えました。今年は年号も変わることもあり、残念なようなワクワクするような気がします。一年の計は元旦にあり。のんびりお正月を過ごしながら、素敵な一年の計画を立ててみはいかがですか。皆様にとって幸多い一年になりますように祈願しております。