11月7日奈良県の天川村に伺い、毎年恒例の芋煮会を開催しました。震災後福島県から天川村界隈に避難されたHさんが案内役になり、天川村の魅力を紹介していただきました。諸事情により1週間延期になった芋煮会ですが、夜からの雨が続きお天気が心配される中、曇りで雨が降ることなく、秋の1日を楽しむことができました。
延期のおかげで?紅葉が見頃。車窓から見える景色は秋一色。目的地に近づくにつれどんな景色が観れるだろうとドキドキしながら天川村へ。久しぶりに再会された方もおられ恒例の自己紹介と近況報告で盛り上がりバスの中はワクワクムード。ニュースレターでコラムを担当されているセルフケアの柚岡先生も同乗され車内でのセルフケアワークショップがスタート。バスに乗りながらそれぞれが身体のパーツを触りながらリンパの流れを整えました。
約2時間後、天川村に到着。まずは、道の駅黒滝に寄り名物の手作りこんにゃくをいただきました。出汁でしっかり煮込んであり唐辛子の味がピリッとして美味しい。すぐに幸せ気分に。そのあとは、紅葉の名所のみたらい渓谷へ。紅葉の季節は渋滞する道も雨の予報のため空いていて、待つことなく到着。色とりどりに染まった葉の色に感動しながら遊歩道を探索。山を伝う滝の流れ、紅葉に染まった渓谷、自然の恵みの中で心が洗われるようでした。
腹ごなしの後は、芋煮作り。泥川キャンプ場に向かいました。私たちを迎えていたのは、真っ赤に染まった楓でした。これほど赤くはならないだろうと思うほどの色に目を奪われました。到着後は班に分かれて各々が各配置に。火を起こすチーム。その中でYさんは紅一点。数年来参加されて火起こしも上手になりました。まずはご飯を炊き、食育講座の布施先生が指揮をとり美味しい芋煮作りスタート。他にも、焼きさつまいもや焼きにんにくの準備。サラダや果物の準備。今年初の試みのグリルの準備など。皆が力を合わせて楽しく働きました。遊具を前に遊び心いっぱいの子どもたちはお手伝いをしてから思う存分体を動かしました。芋煮ができ、皆で「いただきまーす」。何度もおかわりをしながら美味しくいただきました。
芋煮を堪能した後は、皆で片付けをして面不動鍾乳洞へ。山の登り口では森の匂いに癒された気分になりました。頂上までは急勾配を走るトロッコ電車で向かいます。今にも落ちてきそうなトロッコ電車に子どもたちだけでなく大人もワクワク。木製の温かみのある電車のフォルムは大人気でした。あっという間に頂上に到着。頂上から見える村の景色を楽しみました。面不動鍾乳洞へ。県の天然記念物に指定されていて規模は関西一だそうです。洞内では中が空洞になっている鍾乳管や隆起線状の皺など貴重な鍾乳石や石筍が見れ勉強になりました。
その後、歩いて洞川温泉街に向かいました。修験道の聖地とされる大峯山の入口にあることから、修行をする行者のための宿場として古くから栄えてきました。通りに面した宿には行者が立ち寄り休めるような縁側もあり提灯も吊るしてあり趣深い佇まいでした。店の雰囲気もレトロな感じで懐かしい日本の姿を見たようです。関西の胃腸薬の常備薬の陀羅尼助が洞川で製造されているので羅尼助の看板が並んでいて驚きました。
最後は、洞川温泉に浸かって予定の工程を終わりました。帰りのバスの中では、楽しかった1日を振り返りながら、仲間たちとの最後の交流の時間を楽しみました。「次は会津でね」「またクリスマス夕食会で」とそれぞれが次の約束をして別れます。離れていても次に会えることが楽しみであり希望にもなります。ふるさとを離れて10回目の芋煮会。また来年一緒に芋煮を楽しめることができますように。今年の芋煮交流会にご参加いただきありがとうございました。