福島市 30 年プロジェクトさん
今月の半ばに福島市の「NPO法人30 年プロジェクト」さんを訪れました。
福島駅から車で4 号線を北上し、福島市のシンボルの信夫山のトンネルを超え、イオンの角のはす向かい。信夫屋のレストラン跡地に、巨大な木の枝でできたオブジェがあり、いかにもクールな建物という感じ。中を入るとスケボーや今はやりのボルダリングやスラックラインなどのインドアスポーツが楽しめるインドアパークとカフェや買い物が楽しめるモールがあり、その奥に30 年プロジェクトのオフィスがありました。
前身は「NPO 法人CRMS 市民放射能測定所 福島」。震災後、放射能測定を中心に活動を開始。時間の経過とともに市民のニーズに合わせて、30 年の長きに渡って放射能を監視し、福島での暮らしを回復するために、学びの場を提供する場とすることをミッションに2014 年に名前を変更。以後、放射線測定、健康相談会を充実し、交流会、放射線セミナー、こども向け放射線ワークショップを開催するなど放射線防護のための知識普及などを行っています。
食品の放射能測定やホールボディカウンタによる体内残留放射能測定を行い、測定したデータはウェブサイト等で公開しています。他にも「ふくしまくらす交流会」などを企画して、避難・帰還・在住のお母さんが集まって、お互いの気持ちを受け入れて、食事をしながら話をする機会を定期的に開催。福島県内や山形などの近隣地域・遠方への保養の企画運営や情報共有、放射線や放射能防護に関するセミナー開催など福島に住む人の暮らしに寄り添いながら活動しているのがわかりました。
興味深いプロジェクトとしてタオルプロジェクトを教えていただきました。これはタオルを外に干してタオルの放射線量を計測するもの。結果もいただきましたがほとんど心配いらない値で安心しました。データの中の一部高い場所に関しては説明していただきました。
「30 年プロジェクトのスタッフの方にいろいろアドバイスいただき、福島にも住めるかなと帰ってきました。」と京都から福島市に帰還したママの声も直接お聞きました。
帰還を考えておられる方はぜひ訪ねてみてはいかがですか?みんなの手の2016 年冬ふるさととつながろうツアーでは、チャネルスクエアにある30 年プロジェクトさんを訪れます。お楽しみに!