8月12日は郡山から猪苗代湖へ向かいました。今回は、猪苗代湖の自然を守る会代表の喜多見さんが
ツアーのコーディネートとガイド役を務めてくれました。
まず初めに訪れたアクアマリンいなわしろカワセミ水族館では、福島県内に生息する淡水生物
(在来種)や在来種の存在を脅かしている外来種について、水辺環境の現状についてなどについて
学びました。
昔は田んぼの用水路で見られたメダカ。そんな姿もなかなか見ることができなくなり、生活の中で昔の風景を探すことができなくなってきました。ここでは、ウグイ、キタノメダカ、カジカなど、福島県で指定されている13種類の絶滅危惧種を見ることができました。生物多様性コーナーでは、県内の両生類(カエルやサンショウウオの仲間)など約100種類の水槽展示や冬虫夏草48種類の液浸標本を見ながら、種の多様性についても学びました。
人気は、カワウソコーナと魚の触れる池のコーナーでした。あいにくカワウソはお昼寝タイムで元気に遊ぶ姿は見れませんでしたが可愛らしい寝相が大好評でした。魚に触れられる池では冷たい水に手を入れて魚つかみにチャレンジしましたが、魚の速さについていけずつかむことができませんでしたが、楽しい体験でした。
次に向かったのが、昭和の森です。昭和の森は磐梯山の中腹、標高720~850mの高台に広がる台地で森林公園として自然に親しめるように整備されている公園です。眼下には一面猪苗代湖が見渡せます。そこで、木陰に座りながら、皆でお弁当をいただきました。手作りのおかずとご飯はとても美味しく、皆さんに喜んでいただきました。
時より森から吹く涼しい風が気持ちよくて、しばし暑さを忘れて楽しい交流の時間を過ごしました。
ランチの後は喜多見さんのガイドで森の探索に出かけました。昭和50年に起こった出来事が書いて
いるパネルに従いながら、頂上を目指してのぼります。途中、立ち止まりながら森の植物について説明を伺いました。ミズキ科のヤマボウシのお話、日本のスキー板の材料だったイタヤカエデのお話、
カエデと紅葉の違いについて、朴葉茶の効用について、葉が花の先に咲く山桜のお話など、興味深い
内容でした。赤い傘の毒キノコのタマゴタケを見つけた時は、その可愛さに皆が立ち止まりました。
汗をかきながらきつい遊歩道を登りきり下ると木々の間から猪苗代湖の景色が見え、感動を覚えました。
最後に、猪苗代湖湖岸に行き船で遊覧しました。
短い遊覧時間では回りきれないほど大きな猪苗代湖。磐梯山もくっきりと見えました。遊覧中は、風を感じながらゆっくりとした時間を過ごしました。岸にたどり着くと、早速湖岸で足を水に浸す子どもたち。もっと泳ぎたいという声も上がりました。
猪苗代湖の大自然について触れて学んだ1日が終わりました。帰りのバスの中で、多くの参加者の方から福島の自然の素晴らしさを感じたという声をいただきました。ふるさとの良さを共に味わうことができました。
〜 参加された方の感想 〜
自然にふれあい癒された。
森を歩いたり、いろんなことをして遊んだり、いろんな話が聴けて、
おもしろかった。
ツアーに参加にするたびに、福島っていいところだと発見することが多いです。
福島の米は美味しい!
大自然に来る機会がないので、
久しぶりに自然に触れることができてよかった。
福島は素晴らしいと思った。
編集後記
7、8月に開催した福島県内ツアーで
福島県の県外避難者の方と再会しました。再会できる喜びはあっても
あっという間に時間がすぎ別れる時は淋しい気持ちになりました。
「離れていてもまた会える」。そう思う気持ちが次に会える日までの原動力です。
皆さまどうかお元気で