2019年3月2日、みんなの手のオフィス&きのわで、原発賠償勉強会&個別相談会を実施しました。申請期間の締め切りが事故発生から10年で時効になり、ADRセンターが復興予算終了後(2020年あたり)に廃止してしまう可能性があること。まだ申請している方が対象者の3割ということなので、早めに申請し、多くの避難者の方の生活に少しでもプラスになればいいかと考えて急遽企画したものでした。講師は、愛知県被災者支援センター等で震災直後から、避難者支援に携わり、各地でADR申請に関するセミナーや個別相談や申請サポートなどを開催して大活躍されている司法書士の林先生をお招きしました。先生によるADRセンターによる賠償申請の概略の後で、個別相談をしていただき、避難者の方のケースに合わせたアドバイスをいただきました。ADRセンターを通じての賠償申請は福島県からの自主避難者の方(エリアによって難しいエリアはあるようですが)で賠償されている実績が多々あることや領収書がなくても、物品の写真があれば申請でき、基本的な額が決められていることもあるなど、これまで知らないことを教えていただきました。また自主避難者の方だけでなくても、避難地域以外の方にも賠償のことでアドバイスをいただき、とても有意義な勉強会&相談会になりました。個人相談の待ち時間には、わっぱ飯を中心にした夕食を食べながら、避難者同士の情報交換や交流が図れたこともプラスでした。
ADRの申請自体は、所定の用紙に避難に関しての情報を書き込み、過去に遡って支出費用を書き込むだけですが、書き方であったり、請求科目がわからない、時間がなくてできない、記入するのが億劫だという声をお聞きしたので、有料で、林先生に作成していただけるような申請サポートも行うことにしました。 次回のADR勉強会&相談会6月の予定ですので、興味のある方はぜひご参加ください。
申請の流れサポートフロー
みんなの手主催ADR勉強会&相談会に参加(無料)
1) 相談後、自分で申請書を作成して手続きをする
ポイント:相談前に疑問点を洗い出して臨むと具体 的なアドバイスをいただけます。
2)相談後、申請手続を依頼する(有料オプション)
- ヒアリング(本人・支出リストや領収書などを持参)
- 書類作成(林先生)
- 加除修正(林先生と本人)
- さらに修正がある際は電話でのやり取り(林先生と本人)
- 申請 (本人)