7月4日伏見区のみんなの手のオフィス&きのわに避難移住者の方が集まり夕食会を開催いたしました。
災害時に役立つレシピのワークショップ
夕食を挟み、参加者の方には2つのワークショップを体験していただきました。まず、食育コラム担当の布施先生指導の下、袋一つで作る防災メニューを作りました。卓上コンロとお鍋と袋ひとつあれば、ご飯もおかずも簡単に作れてしまうメニューを紹介していただき、参加者からは「すごーい!」「便利!」「役立つ」の声が。
材料を袋に入れて、もみもみしてできた切り干し大根とワカメとシーチキンの酢の物。袋に材料を入れて袋ごと熱湯に入れるだけでできたひじきの煮付けとご飯。災害時だけでなくてもうちでも簡単にできてしまう時短レシピでした。工夫次第で応用もできるので皆さんに大好評でした。試食をすると、鍋で作った物と変わらない美味しさで、皆さん満足の様子でした。
和蝋燭ワークショップ
夕食をいただいた後は、伏見区竹田になる中村ローソクさんに来ていただき和蝋燭のワークショップを行いました。中村ローソクさんは創業125年。和蝋燭の歴史は長く、ハゼの実や漆の実を用いられて作られていた室町時代に始まり、江戸時代後期には裕福な商人や武家しか使用できなかった高級品になったそうですが、明治時代以降、安価に作れる石油系原料を使った西洋ローソクが普及して、苦境に立たされてきたそうです。そこで、和蝋燭を消滅させてはいけないと、製造・販売の他に体験教室なども積極的に行い、現在も和蝋燭の普及にも務めているそうです。
和蝋燭のことについて伺ってから消し方を学び、実際芯切りハサミなどで芯を切り火を消しました。その後部屋を暗くして、和蝋燭を灯しました。炎が揺らぎ部屋がとても温かな場になり、数分間の癒しの時間を体験しました。その後に、赤か白の和蝋燭(白がお仏壇やお墓では使われ、赤がお祝い事に使われるそうです)を選び、各々が好きなデザインを施してオリジナルの絵蝋燭作りに挑戦しました。トライしてみると、細い蝋燭にデザインするのは至難の技だと痛感。職人さんの技量に改めて感心してしまいました。出来上がった和蝋燭は世界にひとつだけのオリジナル。飾られる方、仏壇に使われる方、贈り物にする方、それぞれのおうちで、優しい癒しの時間を灯してくれることだと思います。
再会できたことが嬉しい
コロナ渦で開催した今年度最初の夕食会。前年度最後の交流会が中止になり、皆さんの安否が気になっていましたので、数ヶ月ぶりに再会できて嬉しく思いました。また会えることが希望です。京都で生まれたご縁をこれからも大切にしながらともに歩んでいきたいですね。 次回の交流会は9月5日開催予定です。皆様のご参加をお待ちしております。