2019年1月4日、昨年と同様、二本松市東和町で有機農家を営み、農家民宿「遊雲の里」を営む菅野さんの民宿にお邪魔しました。福島駅からバスで約1時間。昼頃に到着すると、菅野さん家族の他地域の方々も迎えてくれました。
まずは、外に出て餅つきを皆で一緒にしました。子どもから大人までみんなでつきあげる餅。「よいっしょ」と掛け声をかけながら、たまに、「すごーい」「上手」と歓声も上がり、どんどん突き上がっていくお餅。最後は、地元の方が完成してくれて美味しいお餅ができました。つきたての餅を手早く丸めて、汁餅、あんころ餅、納豆餅、きな粉餅にしました。他にも、いかにんじんや浸し豆などの福島の正月料理が並び、皆で一緒に美味しくいただきました。
一番人気は、納豆餅でした。菅野さんのところで栽培したオーガニックの大粒の大豆で作った納豆。納豆嫌いな子どもたちも「美味しい!」「美味しい!」と言いながら、納豆餅はすぐになくなりました。青ばた大豆で作った豆腐も大人気。大豆の味を楽しめる納豆や豆腐。やっぱり福島のものは美味しい、、、そう思いました。
お餅をいただいた後、 子どもたちは、外遊び! プラスチック袋に紐を 通したそり滑り。 雪合戦。ケイドロ。薪割り。室内では、地元 産のコットンを育て普及している藤倉さんに、コットンの機織りやコットン人形などの作り方を教えていただきました。
全員で東和在住の民話語り部・紺野さんから福島の民話もお聞きしました。年神様の話、十二支の話、浪江の民話「歯型の栗」など、福島の方言たっぷりで、お話はおもしろ可笑しく感動もしました。地元の参加者の方がギターを演奏して、一緒に歌を歌いました。
福島を離れ、今は全国バラバラの場所に住んでいる私たち。東和町在住の菅野さんや地元の方々との触れ合い。一緒に餅をつき、歌を歌い、語り合 い、外遊びをし、心温まる時間を共有しました。「待ってかんな。いつでも帰っておいで」。居住地へ戻る私たちを送り出してくれたふるさと福島の仲間たち。また来年東和でまた会おうと約束して、民宿を後にしました。
住んでいる場所は違っても、ふるさとにいる同郷人との繋がりがこれからの生活の糧になることと思います。―待っている人がいる。会いたい人がいる。行きたい場所があるーふるさととの繋がりを大切にしながら、希望をもって生きて行こう。年の初めにそんなことを思ったツアーでした。