も〜ぉ い〜ぃ かぁ〜い? 3
大熊町交流ゾーンに転職しました
福島県は浜通り、富岡町からこんにちは。2017年春の避難指示解除(一部帰還困難区域を除く)からはや4年半。「5年目の節目」が近づいて、期待と不安でいっぱいです。よく「震災から10年」と枕詞が使われますが、何となく「解除から5年」という時間軸の方が、復興のロードマップ的には重要な気がします。お隣の大熊町は2019年春に最初の避難解除でしたが、この10月に大川原地区にある役場前に、念願の宿泊温浴施設「ほっと大熊」と交流施設「linkる大熊」がオープンし、4月に先行オープンしていた商業施設「おおくまーと」と合わせて「大熊町交流ゾーン」としてグランドオープンしました。浪江町の「道の駅なみえ」や、楢葉町の「ここなら笑店街」にようやく並んだ感じです。蛇足ですが、僕も富岡町の某ホテル勤務から、ほっと大熊勤務へと転職しました。もし浜通りにお越しの際は、お声がけください。
一日の情報量について考える
さてみなさんは、日々どうやって情報を得て、取捨選択していますか?新聞、テレビ、ラジオ、雑誌にインターネット、SNS、スマホが加わり、僕たちの一日に受けとる情報量はネットやスマホが無かった時代と比べて500倍、1000倍に増加したとも言われます。「私たちが1日に受取る情報量は江戸時代の1年分、平安時代の一生分もある」という研究結果もあります。しかし人間の脳の処理速度や容量は、せいぜい2倍から10倍程度しか増えていないと考えられます。いつの時代も「本の虫」と呼ばれる知識量豊富な人はいるものです。平々凡々な脳みその僕としては、限りある脳のメモリ、心のハードディスクに収める情報を、幸福な暮らしにつながる食や農の情報を中心にしていきたいと思って日々、メディアを取捨選択しています。しかし、こと「フクシマ」に関して情報を集めようとすると、とにかく賛否が分かれる情報、信ぴょう性が確認できない科学的知見、嘘やデマの応酬であふれていて、どう情報を処理していいやら困り続けたこの10年半でした。
メディアを変えれば未来が変わる
マスメディアと市民メディア、両方をバランスよくチェックしつつ、右寄り左寄りの知識人や専門機関、両方の論考をストレスのない範囲で読み解きます。無料のメディアは、広告主や視聴率への縛りもあり、報道しない/できない事実がたくさんあります。しかしそれが即「真実を隠蔽している」というコトにはならないと思っています。大概の事は調べれば報道されているわけで、要はその頻度や対象が制限されている、くらいに考えた方が生きていてしんどくないのではないかと思うのです。というわけで、面倒ではありますが、「年収の1%を信頼できるメディアに支払って情報を得る」と基準を作って、家族会議をして購読する専門誌(主にNPO機関紙)を選別します。「信頼できる=間違いがない/真実である」というわけではありません。あくまで、「事実をベースとした一つの意見」として情報を受止めます。今回ご紹介するのは、そんな市民メディアの例です。メディアを変えれば未来が変わる。日々受け取る情報について、自分なりの基準や哲学を磨き、しかるべき対価を払う価値のあるメディアを選択(応援)することで、自分の未来をよくするために必要な情報へとたどり着きたいと思います。
参考リンク
ロシナンテ社「月刊むすぶ」(年間購読料)
原子力資料情報室通信(月刊・年間購読料)
FoE JAPAN季刊紙「GREEN EARTH」 (季刊・年会費5,000円から)