も〜ぉ い〜ぃ か〜ぃ?9
一部避難解除から5回目の3.11
浜通りからこんにちは。あの震災から11回目の3月11日がやってきます。僕にとっては、2017年4月1日に富岡町の帰還困難区域を除く地域の避難が解除された時から5回目の3.11、という感覚の方が強いです。住めるようになってようやくまる5年。学校やこども園が再開したり、電車が再開通したり、お祭りが復活したり、ロックフェスが行われたり。水害も地震も感染症もありました。そして何より、二人の子どもを授かったこと。名を「郷(きょう)」と「斗和(とうわ)」とつけました。本当に密度の濃い日々が続いています。避難先での暮らしを続ける人も、本当にいろいろなことを積み重ねてこられているのだと思います。3月11日は、とにかく静かに一日を過ごせることへの感謝を噛みしめ、
普段通り過ごせたらいいと思います。あの震災の教訓として、平時からの備えの大事さ、平常心の大切さを学びました。おかげで様々な困難に負けず に笑顔でいられています。
オーガニックコットンのおくるみに包まれる第二子(2022年1月25日いわき市湯本にて誕生)
も~ぉ い~ぃ よぉ~
震災から12年目に入り、いよいよ帰還困難区域の避難解除に向けた動き加速し始めました。帰還困難区域を擁する5町村(富岡・大熊・双葉・浪江・葛尾)では、今年1月、特定復興再生拠点区域外の「迅速な除染の着手」、「残された土地・家屋の対応方針の明示」、「住民の生活支援策の継続」を国に要望しました。桜並木で有名な富岡町の夜ノ森地区でも、いよいよ準備宿泊が始まります。再生拠点には住宅や商業施設のほかコミュニティづくりからイノベーション構想など、多種多様なインフラが整備されていきます。去る1月26日には夜ノ森地区の規制が緩和され、道をふさいでいた多くのシャッターが撤去になりました。当日は有志による「RELIGHT YONOMORI」というライトアップも実施されました。まだまだ課題だらけですが、長い長い「まぁ~だだよ~ぉ」の刻を経て、シャッター越し眺めるしかなかった桜並木を、いつでも散歩できるようになったのは感慨深いです。
浜さ恋
思えばセシウムもコロナも、姿が見えないこと、不安や不信を呼ぶこと、命を脅かすこと、人の便利さの裏返しであることなど、共通点が多々ありますね。免疫力を高め、心身を鍛えて自然児でいることが、結局一番の対処法なのではないでしょうか。この5年間、山菜や魚の線量を計ったり、子どもが遊ぶ場所の除染を訴えたり、まちづくり意見交換会で移住者なりの提言をしたりと、地域再生につながることをゆるゆるとやってきました。「浜に恋した」仲間たちと、「浜さ来い」とよさこいを踊ったりもしました。3月は浜通りを訪れる人も急増しますが、今年はコロナ禍もあり、静かです。そこで、今回は浜通りで暮らす人に役立つ地域情報や観光情報のポータルサイトを紹介します。ぜひ、感染症対策を万全に、浜通りを訪れてください。
夜ノ森さくら祭にて、チームよさこい「浜さKoi」で踊る筆者
参考リンク
富岡インサイド「RELIGHT YONOMORI」配信中(必見!)
富岡町をはじめ双葉郡の動画やニュースを圧倒的熱量で編集、蓄積しているメディアサイト。
http://www.tomioka.jpn.org/
浜さ恋
いわき&相双の「浜通り」が好きでたまらない人向けのポータルサイト。運営は「浜鶏ラーメン」の鳥藤。
https://hamasakoi.jp/
ABCふたば情報館
双葉郡のお店情報やニュースを拾える地元目線のポータルサイト。
相双ビューロー
相双エリアに特化した総合情報サイト。メルマガ登録あり。観光案内にもお勧め。
https://sosobureau.yumesoso.jp/
ふたば地域サポートセンターふたすけ 所長 鈴木 亮
1972年 鎌倉市生まれ 福島県双葉郡富岡町在住