Beautiful World
年が明けたと思っていたら、もう三月を迎えています。季節はいよいよ春へ。三月の風物詩、桃の節句、春を感じさせる花々が、より一層、春を連れてきてくれますね。受験シーズンから合格発表を経て、卒業式が行われるシーズンでもあります。そして来月は、新学期や新年度。新しい環境で生活をスタートされる方も、いらっしゃるでしょう。
2020年以来、私たちを取り巻く生活環境は大きく変化しました。仕事も在宅やリモートなどを軸とした就業態勢になったり、もちろん業種によって様々です。そんな生活サイクルの中で、前のように気ままに自由に、人に会えなくなったり、遠方に出ることを控えたり。何かしら不自由さを感じて過ごしている人が、ほとんどだと思います。でも注意してほしいのは、この状況が続いてしまっていることによって、つい自分の「やりたいこと」「思っていること」まで止めたままになっていないでしょうか。
春は新年を迎えた時と同様、スタートをきる気運に乗りやすい時期です。「止まったまま」になっている、自分のやりたいことに、じっくり向き合ってみるのはとても良いことだと思います。
よく「落ち着いてから始める、始めたい」という声を聞きますが、もちろん状況判断はとても大切なことだと思います。
でも「いつか」は「いつかのまま」なんです。自分の何かやりたいと思うことがあるならば、「今は無理」と決めつけずに、今の状況の中でも、できること、動けそうなことを考えてみる。やれる前提でアイディアを膨らませてみる。できないことを思い浮かべるのではなく、今、与えられている状況の中で、何ができるか考える。その思考にまずシフトしてみることです。
人間の想像力は偉大です!私たち人間は先人がそうであったように、幾重もの厳しい時代を乗り越えてきたはずです。そうだったからこそ、今こうして、尊い命が受け継がれてきて、私たちが存在します。
そんな大切な今を生きる私たち。過去を憂いても、おきてもいない未来を案じても、今という時間はどんどん流れていきます。
「いつか」という、遠くにぼんやり置いたままになって ることがあるとしたら、ぜひこの春を迎えるタイミング。自分の「やりたいこと」にフォーカスしてみましょう!見つかっても、思い出しても、いい案が浮かばない時は、一人で考え込まずに、家族だったり、友人知人に知恵を借りてもいいと思います。頼ることをためらう人もいますが、人の意見を聞くということは、視点も世界も広がっていく、素晴らしいチャンスになることがあります。何より
「何ができる?」という思考にチェンジした時、思わぬアイディアが生まれてくるかもしれません。
そして、もう一つ大切なことがあります。自分のやりた いと思うことを、口に出すことです。発信することです。発信というと大げさに考えてしまいそうですが、日常出会う人や、友人と話す時に、何気なくしゃべるだけで良いのです。
そうやってこまめに口に出していると、誰かがあなたの言葉を覚えててくれたり、ふとした時に思い出してくれたりして、声をかけてくれる、なんてことも起こりうるのです。でも、言葉にして口に出していなければ、何も始まりません。
「今を生きる」過去でも未来でもなく、今に集中する。それには、自分の気持ち、ありのままの気持ちをもっと大切にしてみましょう。春という季節は、きっとあなたの気持ちを応援してくれるでしょう!
サリー
ラジオパーソナリティ・朗読家・司会・ボイスレッスンコーチFMおとくに862 「サリーのコトバのチカラでグッドモーニング」担当