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暦の上では2月、立春が訪れても、まだまだ寒い日があるのが普通ですが、ここ数年、急にあたたかくなったり、それに合わせて、桜の開花のサイクルもだんだん早くなってきてるように感じます。
今年は「寅年」で、先月のコラムでその特徴や質について書きましたが、今回は、寅年ならではの運気にのる、開運につながるような、おすすめの場所について、触れようと思います。
奈良県と大阪府の県境に位置する信貴山。そこに在る「信貴山朝護孫子寺(しぎさんちょうごそんしじ)」です。お正月や一月に既に行かれた、という方もいるかもしれませんね。
今から1400年ほど前にさかのぼります。聖徳太子がこの山を訪れて、戦勝の祈願をしますと、天空に、「毘沙門天王」が現れて、必勝の秘法を授けられました。その後、見事に勝利を果たした聖徳太子は、自ら毘沙門天王のお姿を彫刻して、伽藍を立てられました。
そして、信ずべき、貴ぶべき山として「信貴山」と名付けられたと、言われています。その毘沙門天王が現れたのがちょうど寅の年の、寅の日で、寅の刻であったということから、寅が厚く信仰されるようになったと、今に伝わっています。人々からは広く「信貴山寺」と親しまれているお寺です。
建物は、長い歴史の中で、戦火にあったりもしましたが、近代の昭和に入っても、火災の被害にあって、現在の建物は、昭和33年に新たに建て直されたもの、ということです。本堂は、山のとても高い所に位置していて、その舞台からは、見事な大和平野が一望できるという、素晴らしい眺めを味わうことができます。とても気持ちのよいところです。
また、毘沙門天は、ご存知の方も多いと思いますが「七福神」の中のひとつで、商売繁盛、金運・開運を招くと言われるぐらい、招福、心願成就の徳を持ち、それらを厚く授けてくださる、いわゆる「福の神」として崇められています。
右手には、如意宝珠の棒、左手には宝塔を持っておられ、信念に従って、心を強くもっていれば、福徳を授かる、というお姿を現しているとも言われているそうです。
今年は12年に一度の、寅年ということで、信貴山は年明けから大変賑わっているそうです。
登山道には、 大きな寅の像(世界一福寅)が置かれ、道行く人々が、記念撮影をして、楽しんでいる姿が多く見られます。寅年にあやかり参拝、眼前に広がる大和平野の眺めを満喫しながら、信貴山を歩く、今年はぜひおすすめです。
毎年、寅の月(2月)の最終土曜日、日曜日に『信貴山と らまつり』が開催されています。今年は2/26、27日に当 たります。寅年なので、例年より大盛況になると予想され ますが、特別なお祭りの時に楽しむのもまた、格別かもし れませんね。
「寅」はまた、十二支の中でも特に、金運の象徴とも言われているのです。その一つとして、今年、金運アップを意識して、寅年、寅の月に、財布を新調したりするのもよいですね!
よく言われるのは、新年を迎えてから、春を迎える季節の頃、その間に新しくする財布を「春財布」と言い、言葉、音で「=張る財布」とも言って、お金がたくさん膨らむ財布、という意味合いがあります。ひとつの縁起担ぎとして取り入れてみるのも、リフレッシュと、楽しみになるように思います。
立春を超えて、本格的に、寅年の気運が満ちてきます。
今年はどんな年になるでしょうか。それぞれどんな年にしたいか、希望と夢をもって、描いてみましょう!
春はあっという間にやってきますね。
サリー ラジオパーソナリティ・朗読家・司会・ボイスレッスンコーチ FMおとくに862 「サリーのコトバのチカラでグッドモーニ ング」担当