Beautiful World
新年明けましておめでとうございます。
初夏からこのコラムを書かせていただき7回目になるでしょうか。
ラジオパーソナリティーとして、毎週番組を放送しておりますが、その中で、ふと思うことだったり、感じたことや、その月の話題を交えたりしながら、つぶやくような感覚で文章を綴っています。
2022年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、今年は「寅年」ですね。
虎は、その際立つ存在感、その模様からもわかるように 「輝く」ということをあらわしています。そして、「決断力と才知」の象徴としての意味もあり、そこにはスピード感というものも備えています。
今年、ご存知の通り、子から始まる十二支が「寅」です。 十二支では「虎」ではなく「寅」という字になります。そして、この誰もが知る十二支と合わさって、実はもう一つ、 十干(じっかん)というものがあるんです。この二つを組み合わせて十干十二支と言います。つまり、それに基づい て詳しくいうと、今年は「壬寅(みずのえとら)」の年ということになります。ここからは、一つひとつ砕いてみてい きましょう。
「壬」はひとことで言うと、水を表します。それに加えて、「水の陽」になります。陰陽の陽に当たるんですね。参考までに、陰は何かというと、「癸=みずのと」になります。今年は「壬=みずのえ」なので水の陽です。
そして、この水は五行に置きかえると、静寂とか、冬の 象徴の意、と言われていますが、そこに陽があります。陽ですから、大きい、広い、動きがある、そして光のイメー ジ。これが「壬」のところです。
そこに「寅」が付 いてきます。ここで 一度、「寅」という文 字の意味も見てみ ましょう。 寅という字は、春 の発芽の状態、つま り、もう芽吹きが始まっている状態を言うそうです。暖か くなって、虫たちが動き出し、春の胎動を存分に感じさせ るイメージです。
今年はこの「壬」と「寅」の組み合わせ。上に「壬」があり ますから「壬」は「寅」を補完し、強化する関係となります。
つまり、2022年の干支「壬寅」は「冬の厳しさの中にも、 陽気を含み、春の胎動を促す、助ける」です。
言い換えれば、冬は厳しくあっても、春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく輝き生まれることを表しています。
いかがでしょうか。
年の始まりは、今年はこんな年にしていこう!と目標 や夢を掲げる時期でもありますね。 これまでなかなか自分のやりたいことをしっかり形に できず、足踏みしている、躊躇していた、というふうに感 じている方もおられるかもしれません。 でも安心してください。
足踏みも寄り道も、その人の人生には必要なこと、必要 だったこと、なのです。
「壬寅」は今までなかなか踏み出せないでいた気持ちを、後押ししてくれるでしょう。厳しいと思うことがあっても、春の胎動のエネルギーが注がれるのです。生命の芽吹きの力は、ものすごいエネルギーに満ちあふれています!
あなたのやりたいこと、あなた自身を実現させること、 これまでやらずに我慢していたこと、それらを「壬寅」に乗じて、2022年は、あなたを思いっきり開花させてみま しょう。
サリー ラジオパーソナリティ・朗読家・司会・ボイスレッスンコーチ FMおとくに862 「サリーのコトバのチカラでグッドモーニ ング」担当